どきどき従姉弟ライフ 〜バレンタイン編〜

February,9,2004


「ほれ拳児君」
「何だこりゃイトコ」
「どうせ塚本君からは貰えなかったのだろう?あとちゃんとさんを付けろ」
「…るせーな」
「せっかく哀れな拳児君にチョコを恵んでやろうというのにそういう言い方はないだろう
それとも塚本君の髪型にしてそれらしく手渡すのがご希望かな?」
「コレハコレハチョコヲクダサリマシテキョウエツシゴクニゾンジアゲタテマツリマスイトコサマ」
「よろしい。人の好意は素直に受けるものだぞ拳児君」
「ったく」
「…そういえば今日茶道部の部室に来てたな」
「え?あぁあれは塚本の妹さん達に呼ばれたんだよ」
「そして塚本八雲君お手製のお菓子と紅茶をご馳走になったと」
「今日も昼飯代なかったしな…今イトコも言っただろうが、人の好意は素直に受けるもんだって」
「いやいや別に今更キミのその図々しさを咎めようというわけではない」
「なんかひっかかる言い方だな」
「そうか、別に他意はないんだが…ちなみに今日のお菓子は何だったかね?」
「んぁ?確かチョコクッキーだったと思うが」
「…罪な男だな拳児君」
「は?」
「なるほど将を射んと欲すればまず馬を射よというわけか、なかなかキミもやるな」
「おいイトコ一体何が言いたいんだよ」
「わからないままのがキミにとっては幸せなことなのかもしれんな…」

おしまい。


記念すべき(?)第一作。
…いや、スクランSSという意味でなくそもそもSSなんつーもんを書いたのがこれが初めてなわけで。
もうそれこそ初めて八雲に漫画見せた播磨状態でスレをリロードしまくりというか。

あ、あとタイトルはあまり気にしない方向で一つ(w

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