August,20,2005
「一体どうしたのよ天満」
「愛理ちゃん…私見ちゃったんだ、愛理ちゃんと播磨君が一緒にいるとこ」
「…そう」
「ごめんね、覗くつもりはなかったんだけど…」
「別にいいわよ。見られて困るようなものでもないし」
「あ…うん、そ、そうだよねー。八雲とのことは結局誤解だったんだし、べ、別に播磨君が誰と付き合おうと…」
「…え?」
「……」
「天満、あなた…」
「……」
「…何か勘違いしてるようだけど、この間一緒だったのはたまたまよ」
「えっ!?」
「一人でメルカド行ったらあのヒゲも一人でコーヒー飲んでて、ちょうど混んでたから相席して少し話しただけ」
「そ…そうなの?」
「…とにかく私とヒゲとは何でもないから」
「ふ、ふーん、そうなんだ…」
「安心した?」
「えっ!?…ななななななななんのこと?」
「…ホント天満ってわかりやすいわね」
「う〜〜〜」
「――私もこれぐらい感情を素直に表に出せれば良かったのかしら…」
「…ん?どうかしたの愛理ちゃん?」
「ただの独り言よ…じゃ、頑張りなさいよ天満」
「あ、うん…ありがとね愛理ちゃん…」
「それじゃ私帰るから」
「うん、じゃあまた明日ねー」
「――これだけやって結局何もなかったじゃ済まさないわよ、天満…」
「???愛理ちゃん?」
「…ううん、何でもないわ。じゃあね天満」
「うん…」
「姉さん…近頃なんか元気がないと思ったら…」
「え、八雲!?聞いてたの?」
「そういうことだったんだ…」
「…あー、うん、ちょっとね…あはははははは…」
「……」
「……」
「姉さん…いつ頃から気付いてたの…?」
「えっ!?あ、いやー、その…実は結構前から…」
「…そうなんだ」
「でも私には烏丸君がってずっと…」
「……」
「……」
「…で、告白とかはどうするの姉さん?」
「へっ!?ここここ告白ぅ!?…そ、そんないきなり過ぎるよ…播磨君私が烏丸君好きだったことも知ってるし、それに…」
「…それに?」
「……」
「……」
「播磨君はどう思ってるのかな、私のこと…」
「…え?」
「結局美コちゃんでも愛理ちゃんでも八雲でもないんだよね播磨君の好きな人って…
この三人のレベルでも眼中に入らなくなるような相手に私なんかが太刀打ちできるのかなぁ?」
「…えっと、ちょっと待って姉さん…さっき気付いてたって言ったのは…?」
「え?…じ、自分の気持ち…だけど?」
「……」
「……」
「姉さん…」
「え?え?なんで八雲呆れてるの?私なんかヘンなこと言った?」
おしまい。
というわけで今度は『エン女医あきら先生』(水城まさひと)ネタなわけですが…自分で書いといてアレだけどどうなんだろこの天満(w