May,25,2004
「先輩」
「なんだ?」
「体育祭お疲れさまでした」
「あぁ、お前もな」
「騎馬戦大活躍でしたね」
「花井たちほどじゃない」
「周防先輩と息ピッタリでしたね」
「そうか?」
「なんか抱きついたりとかしてたし…普段から仲いいんですか?」
「いや、別に」
「でも先輩もまんざらじゃなさそうでしたよ」
「…まぁ俺も男だからな」
「へぇ〜、やっぱ先輩も胸は大きいほうが好きなんですか?」
「あー…いや別に周防だから特別嬉しいってわけでもないけどな」
「本当ですか?」
「てか別にいいだろ、俺のことは…」
「いいえ、よくありません」
「???」
「洋の東西を問わず女の子にとって胸の大きさのことは常に悩みの種です。
男の人がどういう目で見てるのかも重大な関心事です。どうでもよくはありません」
「そうか」
「それに…先輩みたいなタイプの人がどうなのか個人的に興味があります」
「…俺はそんな傍から見てわかりづらいか?」
「はい、知りたいです」
「……」
「……」
「勘弁してくれ、俺はそういうの苦手なんだよ」
「あ、先輩!逃げないで下さい…絶対に逃がしませんよ」
Fin。
…実際のところどうなんだろ、麻生って。
本当は美琴のこと好きでもとりあえず口ではこう答えそうだし。
そのへん曖昧なままで誤魔化せるのが会話SSSの便利なところかな、と思ったり(w