Cool war

April,3,2004


「あら刑部先生」
「…うちの拳児君が以前お世話になったようですね」
「拳児君?」
「2-Cの播磨拳児ですよ」
「あぁハリオのことですか…えぇ、以前彼が家出をしてた時にうちに泊めてあげてたんですよ」
「…失礼ですがお一人でお住まいで?」
「ええ、そうですけどそれが何か?」
「いや保健室で先生と拳児君が何やら良からぬ事をしていたという噂が流れてまして…二人はどういう関係なのかなと」
「あぁ、そういうことですか…別になーんにもありませんでしたけど?この間保健室で彼が寝てて
こんなところで再会するなんて思ってもみなかったから思わず嬉しくて抱きついてしまったのを
生徒達に見られてしまって、それでそんな噂になったんだと思いますが」
「なるほど…そういうことですか」
「ええ」
「…とりあえず校内で誤解を招くような行為は慎んだほうが賢明かと」
「そうですね、以後気を付け…あれ?刑部先生確か2-Cの担任じゃありませんでしたよね?何でわざわざ…」
「あぁ…実はちょっとした事情で彼を私の家で預かってましてね」
「そうなんですか…じゃあ今も彼は刑部先生のお宅に?」
「えぇ、まぁそういうことになりますね」
「失礼ですが刑部先生もお一人でお住まいなんですか?」
「一応そうですが、まぁ間違いが起こる心配がないというのは先生が一番よくご存じでしょう」
「…なるほど、それもそうですね」
「でもまぁ誤解されると面倒ですし、このことは他言無用ということで」
「そうですね」
「…では」
「…じゃ」

おしまい。


大人の女同士の微妙な神経戦な感じを出したかったんだけど
あまりに微妙すぎてほとんどただの普通の会話になってしまった…

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